構音障害について☺

今回は構音障害の症状やリハビリについて簡単にご説明致します。

構音障害とは、正しい言葉を選択し話せるものの、声が出にくかったり、呂律が回らず正しい発音が出来なくなる言語障害です。

【タイプ分類】

構音障害はその原因により以下の4つに分類されます。
1.運動障害性構音障害:発声発語器官の運動機能に問題がある場合の構音障害。脳や神経の損傷時に起こることが多く、その原因として脳梗塞や脳出血、パーキンソン病などがあります。

2.器質性構音障害:口唇、舌、鼻、喉の変形や異常によるための構音障害。主に口腔内の腫瘍や先天性の形成異常、怪我などで欠損や損傷の場合に発音しづらくなることで起こります。

3.聴覚性構音障害:聴覚の障害による二次的な発音上の障害。

4.機能性構音障害:上記のような医学的原因の認められない本態性の構音障害。

 

 

【診 断】

リハビリの内容を決定するには、上記のタイプ分類の他、どこにどの程度の問題があるのか詳細な診断が必要です。次の様な項目を目安に診断します。

☆声の大きさや質、強さはどの程度か(声)

☆鼻に響く共鳴の有無(共鳴)

☆発音の様子。発する音の誤りは、母音と子音でどのような傾向があるか(構音)

☆話し方の調子。発話速度や抑揚、発話のリズムはどうか(韻律)

☆発話(話すこと)

☆声、共鳴、構音、韻律を総合し、発話の内容が聞き手にハッキリわかるかどうか。内容がハッキリしているか(明瞭度)

構音障害は、失語症とは異なり、発声発語が困難でも言葉の理解力には問題はありません。

 

 

【リハビリ】

利用者様の症状やご家族様のニーズを把握したうえで、

リハビリのプログラムや目標を検討します。st01_l

症状の軽減を図る訓練だけでなく、話し言葉以外のコミュニケーション方法(会話ノート等)を検討したり、

ご家族の方へコミュニケーション方法の指導を行ったりします。

また、必要に応じて自主トレーニングの指導も行います。

口唇や舌機能低下による構音障害の方の中には、同時に嚥下障害を呈している場合が多く、そのような方には嚥下訓練も併せて実施します。

 

 

・入院中にリハビリしていた構音訓練を、自宅でも続けたい。

・「構音障害」と診断されたことはないけど、最近徐々に話にくくなってきた。

など、言葉に関することで何かお困りのことがございましたら、

まずはお気軽にご相談ください☺